採集用具:掻き出し棒の作り方、脚立の長さなど
先日の日記のレスにPuffinさんと採集初心者さんからレスがありました。
まずはPuffinさんから、
少し早いですが、4月にもしかしたらカブ・クワに出会えるかもしれない機会があります。小笠原旅行なのです。現地には3泊、船中2泊の予定で、ダイビングやホエールウォッチングが主な目的ですが、合間に現地で1日山岳地帯のアドベンチャーツアーを予定しています。その時期、活動している甲虫類、いるのかな。
当然、固有種ばかりでしょうから、採集持ち帰りは出来ないと思いますし、たとえ持ち帰れても飼育情報がほぼ無い状況では無駄に死なせてしまい可哀想ですので、現地でルッキングだけで愛でてあげることになるかと思います。
Puffinさん、いつもレスありがとうございます。
小笠原ですかー!!いいですね~。
小笠原のクワガタと言われてすぐに思い浮かべるのは、何といっても「オガサワラチビクワガタ」ですね。本土に生息するチビクワとは大きさが全然違い、迫力があり格好良いクワガタです。後は「オガサワラネブト」かな。
どちらのクワガタもとても貴重な種なので、それを見られるのは羨ましい限りです。確か採集地域も可能な場所と不可能な場所があるらしいと前にチラッと聞いたことがありました。
今の時点ではまた変わっているかもしれないので、採集する前に現地の方達や役所などに問い合わせしてチェックしておくと良いと思いますよ。楽しんで来てくださいね~!
もう一つ質問が、採集初心者さんからです。
質問なのですが、この記事の中で出てくる用品搔き出し棒とはどういったものなのでしょうか?そういった品がホームセンターなどでも販売されているのでしょうか?
採集初心者さん、ご質問ありがとうございます。
「掻き出し棒」・・・何気にサラッと書いてしまいましたが、確かに初めて見る方にとっては「何ソレ?」と思ってしまいますよね?ご配慮が足りず申し訳ございませんでした。
「掻き出し棒」とは、その名の通り、(クワガタを)掻き出す棒・・・・です。
【参考画像:私が使用している掻き出し棒全体図】
【参考画像:掻き出し棒の先端アップ画像】
昔は某ショップで販売されておりましたが、今現時点で販売されている所はちょっと分かりません。ホームセンター等でも私も何度か探してみましたが、見当たりませんでした。
一説には自電車のスポークのようなものではないか?という話もありましたが、これも正確な情報ではございません。
しかし、もしこの「掻き出し棒」がお店等で入手出来なくても諦める必要はありません。
無いなら自分で作ってしまえば良いと思います。
作り方は至って簡単です。
あくまで私の作り方ですが、ちょっとご紹介してみましょう。
【掻き出し棒の作り方】
①曲がりにくい針金や、洗濯物ハンガー(針金タイプのやつ)などを適当な長さにニッパなどでカットする
②直線的に伸ばす
③先端をかぎ状に返しをつくりフック型にする
④完成
こんな感じです。
画像が無くて申し訳ございませんが、作り方はとても簡単です。
ポイントは曲がりにくい針金類を使用する事が重要です。
針金が曲がりやすいと、実際にウロ(木の穴)から掻き出している時に手で握っている部分がグニャっと曲がってしまう事が多く、そうなると力が入らず正確に掻き出す作業が難しくなりますのでご注意を。
採取初心者さんららもう一つ質問です。
脚立ですがどれぐらいの長さのものが必要でしょうか?
そうですね、これもピンと来ないですよね。
重ねて失礼しました。
【参考画像:Shiho使用の脚立:長さ2m33cm】
上記画像が私が愛用している脚立です。
長さは伸ばした時に2m33cmです。
この脚立は意外とコンパクトな方です。このサイズはそこまで長い方ではないので、時々目的とする箇所まで届かない事もよくあります。
人によってはもっと長い脚立を持ってく方もいらっしゃるようですが、私の場合、車の中にスッポリと収まる事、持ち運びが苦じゃないことを考えるとこのサイズが一番ベストだと考え、こちらを使用しています。
それらが苦と思わなければ長ければ長い脚立に越したことはないと思います。採集初心者さんの御都合に一番合ったサイズを探してみては如何でしょうか?
Puffinさん、採集初心者さん、質問レスありがとうございました。
またこれからも沢山レス質問、ご報告、お待ちしております。
※上記採集用具はあくまでShiho個人が使用しているものや作り方の参考です。ご参考程度に読んで頂ければ幸いです。
4 Comments »
RSS feed for comments on this post. TrackBack URL
Shihoさん いつも楽しく拝見させて頂いております。 今回の質問はユダイクスミヤマクワガタに関してです。 ひょんな事から3令幼虫ペアを入手しまして、いざ飼育と思いましたが何処を探しても飼育情報が少なく困っております。 ミヤマということなので低温飼育は必須かと思いますが、それ以外の重要ポイントを教えて頂けたら助かります。 出来ましたら幼虫飼育→成虫飼育→産卵までの注意点なども教えて頂きたいです。 宜しくお願い致します。
Comment by takeru — 2016年3月16日 @ 10:30 PM
takeruさん いつもレスありがとうございます。 takeruさんの今回の返答については、3/17の飼育日記内にて書いております。 宜しければそちらをご覧頂ければ幸いです。 よろしくお願い致します。 飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2016年3月17日 @ 12:44 AM
shihoさん、コメント有り難うございます。 色々調べたところ、国立公園でも採集全面禁止の地域もあれば、限定したエリアが禁止の地域もあることがわかりました。規制の程度により、特別保護地区、特別地域、普通地域などの地種区分を行って管理しているそうです。下記が公式のHPでした。 http://www.bes.or.jp/parkmap/ 小笠原は、リンクを飛んでみたら地図が出て来て、父島・母島以外の島は全て採集禁止、父島・母島は一部の地域で採集が認められていることが判明。許されているのは、大体、人家のある開発された住宅エリアと重なっていました。 時間の制約もあり、土地勘もないので、そうしたエリアで運よくクワガタを見つけられるか疑問ですが、めったに無い機会なので、楽しんで挑戦してみようと思います。 また、御報告させて頂きますね。 宜しくお願いします。
Comment by Puffin — 2016年3月23日 @ 4:53 PM
Puffin さん いつもレスありがとうございます。 そうですか、やはり採集可能な地域と不可能な地域があるんですね。 可能な場所が住宅エリアですか? う~ん、チビクワガタの場合、朽ち木の中にいるのがほとんどなので、採集可能地域だといっても、もすかすると景観などの問題もあるかもしれないので、その辺りに住んでいる方が許可してくれれば良いですね~。 ともかく無事にクワガタ採集を楽しんで来てくださいね。 御朗報お待ちしております。 飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2016年3月24日 @ 11:28 AM